新型日産「ルークス」試乗。王者N-BOXを追い詰めることができるのか?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一 221
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一 221
だが開発した斎藤雄之エンジニアの「後席の広さと走りのキモチよさでは勝ってます」という自信に満ちた一言と、実際に乗ってみたことで印象が変わった。これは結構…ヤルかも? と。
見た目はおとなしめの正常進化だ。2代目デイズ ルークスがノーズに色気を出したスタイリングだったのに対し、四角さを素直に押し出した新型。フロントのVモーショングリルは前より強くなっているが、兄弟車の三菱「eK クロス スペース」ほどアクは強くない。
同時にスペースユーティリティの物差しであるホイールベースも旧型比で65mm広がったが、現行N-BOXの2520mmより25mm短い。しかし、身長176cmの小沢がフロントシートをドライビングポジションに調整し、リアシートスライドを一番下げてリアに座ってみるとアラ不思議! 広さ感はN-BOXと同等なのだ。斎藤エンジニアによれば「ヒザ前スペースはN-BOXに数ミリ勝ってます」という。
さらにビックリはラゲッジで、リアシートスライドを一番前にすると、容量はN-BOXより確実に広い。奥行きは60mmほど勝っていて、48Lスーツケースが4つとBBQグッズにベビーカーも載る。
N-BOXはせいぜいスーツケース3つほど。床下収納もN-BOXが5Lなのに対し、20Lもある。ええ、なんで? 根本的にはノーズが短くてホイールベースが一番長いN-BOXが室内は広いはずではないか!
秘密は3つある。1つはフロントシートの取り付け位置で、前方&上方に設定し室内長を稼ぎつつ後席の足元を広くしたのと、リアシートのスライド量をクラス最長の320mmにした。お陰で一番後ろに下げるとN-BOXに微妙に勝ち、一番前にするとダントツで勝つ! 言わば狭いワンルームマンションにセミロフトを付けてスペース効率を上げるような手法を採る。実際、フロントの着座位置はN-BOXはもちろん他のどのライバルよりも高い。
さらにセンターピラーを通常より前に設定し、スライドドアの開口部をクラストップに。結果、腰を折り曲げてリアのチャイルドシートに座らせていた子供を、腰を伸ばしたまま車内に運べるという。
リアシートのスライド量が大きくなったことで、今まで以上にフロントシートとリアシートを接近させることが可能となり、N-BOXであれば助手席スーパースライドシート、タントであれば運転席ロングスライドシート機能と同様な、前後シート間の密着度を得たという。つまり、運転席に座ったお母さんがリアシートの子どものお世話をする時のやりやすさで、そのために助手席のシートバックを運転席から簡単に倒すためのレバーが設置されている。
細かいことを言うと、リアシートスライドのしやすさもクラストップで、ラゲッジ側からリアシートの肩にあるレバーを使ってスライド&リクライニングが可能。リアゲートの開閉の軽さもトップで、これはN-BOXを確実に越える使いやすさだ。
基本性能の向上だけでなく、この手の細かいアイデアが新型ルークスのユーティリティを、一部王者N-BOXを凌駕するレベルにまで引き上げているのである。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
贅の極みはLSかセンチュリーかLMか……グランエースもある! 国産車の後席でもっとも快適なのはドレなのか4台を比較してみた
【スーパーGT】性能調整がフェアじゃない! 元F1ドライバーから不満あがるほどのパフォーマンス見せる2号車muta。速さの秘訣はクルマづくりの緻密さか
スバルが新型「WRX tS」初公開! オシャブルー内装&ワイドボディ採用!? 2024年後半に米国で発売へ
EcoFlowが自動車のオルタネーターの余剰電力を利用し1.3時間で1000Wh充電できる走行充電器「Alternator Charger」を発売
【スクープ】アストンマーティンのV12搭載新型スーパースポーツに「ヴァンキッシュ」の名前が6年ぶり復活へ!
【MotoGP】クアルタラロ、イタリア決勝で大苦戦18位。ヤマハのアップデートで好転の兆し見せるも“フィジカル”への負担が問題に
ポルシェ『911カレラ』改良新型…空力と動力性能を向上させるデザイン[詳細画像]
ヤマハ発動機が発表した不適切行為の該当車種一覧
ポルシェ新型911 ついにハイブリッド登場 カレラGTS T-ハイブリッド【公式動画】
ホンダが発表した不適切行為の該当車種一覧
アウディのラスボス登場!? 『RS Q8』改良新型、ド迫力フェイスでニュル激走
汚れも気にせず愛犬がリラックスできる広い車内 トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?